昨年に引き続き、2025年も塚田水産は「武蔵野春おでん」キャンペーンを開催した。限定のおでん種に加え、店頭で調理したおでんも販売している。
武蔵野で採れた野菜や吉祥寺の名店の具材を用いた塚田水産の春のキャンペーンは、2023年から数えて今年で3回目となる。楽しくお得な抽選会にも参加できるので、井の頭公園の散歩がてらにぜひ訪れたい。
今年で3回目の開催「武蔵野春おでん」キャンペーン
おでん界隈だけでなく吉祥寺を代表する塚田水産。昭和20年(1945年)に創業し、全国蒲鉾品評会での最高賞となる農林水産大臣賞を2度受賞するなど輝かしい歴史を持つ。
お店の前は季節に関係なくいつでも多くのお客さんで賑わっている。吉祥寺の本店のほかに伊勢丹新宿店、麻布台ヒルズに支店がある。
揚げ蒲鉾やおでん種だけでなく、魚のすり身に衣をつけて揚げた「吉祥寺揚げ」や春巻の皮を巻いた「塚田巻き」など、新しい商品も数多く生み出している。
一年を通してさまざまなキャンペーンを開催しているが、春は「武蔵野春おでん」と称したキャンペーンを行っている。武蔵野おでんとは武蔵野市で採れた地場野菜と吉祥寺の名店とコラボした練り物を使ったポトフのようなおでんだ。期間は2025年は2月22日(土)から3月23日(日)までとなっている。
昨年も野菜を用いたさまざまな種類の揚げ蒲鉾を取り揃えていたが、今年も種類が豊富だ。タラの芽やふきのとうなど春の訪れを感じさせる旬の商品が揃う。
さらに新しい試みとして、店頭で調理したおでんも販売している。カブや人参、ジャガイモなど野菜もふんだんに入っており、しっかり丁寧に煮てある。さらにバターを加えるサービスもついており、冬のおでんとは一線を画したポトフのような味わいが新鮮だ。
抽選会は「スマートボール」と呼ばれるゲームを楽しめる。対象商品を購入した金額に応じて参加でき、キャッシュバック金券やおでん種の詰め合わせなど豪華な景品が用意されている。
春の訪れを感じさせる、武蔵野の野菜を使ったおでん
では、いくつか「武蔵野春おでん」キャンペーンの商品を味わっていこう。購入したのは調理済みの春おでんの盛り合わせと限定の揚げ蒲鉾だ。
春おでんは好みのおでん種をひとつずつ選べるが、盛り合わせを選ぶと便利だろう。タケノコやブロッコリー、アスパラガスなど気になった種を追加で購入してもいい。
蓋のついた容器に入れてくれ、ポリ袋もテープでしっかりとめてくれるため、こぼれる心配は最小限だ。チヨダのからしのほか、割り箸もついてくる。井の頭公園まで歩いて味わってもいいだろう。ただし、ゴミは持ち帰るようにしよう。
今回選んだ盛り合わせは、玉子、カブ、椎茸、ジャガイモ、人参、玉ねぎ天や日替わりの揚げ蒲鉾、東京揚げ、ちくわぶ。
やさしい出汁とバター、そして武蔵野の野菜が調和してポトフのようなリラックスできる味わいとなっている。野菜はそれぞれの持つ本来の美味しさを味わえる。
春限定の揚げ蒲鉾はそれぞれの具材の持ち味を活かしながら、魚のすり身から出るうまみが汁に溶けてまろやかな風味となっている。
今では塚田水産しか製造していない東京揚げも入っている。東京揚げは豆腐と魚のすり身を掛け合わせたソフトな食感が特徴の揚げ蒲鉾だ。築地の佃権や東京都蒲鉾水産加工業協同組合などが開発し、レシピをもとに塚田水産が復活させた。ふわりと汁を抱き込みながらも魚のうまみがしっかり感じられる逸品だ。
揚げ蒲鉾は6種類を購入した。時計回りに12時から、たこと春菊ピリ辛天、海老と菜の花、山芋の磯辺揚げ、吉祥寺ケーニッヒのウインナー巻、牡蠣巻、春キャベツのお好み天。このほかにも魅力的な変わり種がたくさんあるので、ぜひお店まで足を運んでほしい。
たこと春菊ピリ辛天は、名前だけで創意工夫が詰まっていることがわかる一品だ。タコのぷりぷりとした食感とうまみ、そして春菊の清々しい香りが見事にマッチし、さらにピリ辛な味付けで食欲もさらにわいてくる。
春キャベツのお好み天は春キャベツと紅生姜が入った揚げ蒲鉾だ。名前の通りお好み焼きを模しており、たっぷり詰まったキャベツの甘みと紅生姜のきりっとした辛さのコントラストが素晴らしい。すり身もふっくらとしていて非常に満足感がある。
海老と菜の花の組み合わせが春の到来を感じさせる「海老と菜の花」は、豊かでやさしい味わいとなっている。塚田水産では「みつば海老」などエビを使った限定品が多く、季節によって異なる味わいを楽しめる。
牡蠣が入った牡蠣巻はこの上なく贅沢な商品だ。ぷりっとした食感、磯の香りが漂う味わいは素晴らしいの一言だ。浅く揚げたすり身の色合いも美しい、芸術品のような一品だ。
吉祥寺ケーニッヒのウインナー巻は手づくりハムとソーセージを提供する井の頭公園近くの「ケーニッヒ」のウインナーを使用している。ケーニッヒの本店は小金井市緑町にあり、ドイツの伝統的な技法と機械で国産肉のハムとソーセージを手づくりしている。ドイツ食肉加工協会が主催する「SUFFA」というコンテストでは国際総合優勝を果たし、金賞も多く獲得している。
武蔵野春おでんの対象商品ではないが山芋の磯辺揚げも購入した。山芋と胡麻、青海苔を魚のすり身に練り込み、海苔を巻いている。ほっこりとした山芋と海苔の組み合わせが最高で、胡麻が香ばしさをプラスしている。
あとひと踏ん張りで凍える寒さから解放されて暖かい季節がやってくる。塚田水産の武蔵野春おでんを味わって、春の到来を楽しみに待つのもいいだろう。キャンペーンは3月23日まで開催しているので、ぜひ訪れてみてほしい。
塚田水産の基本情報
塚田水産
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
0422-22-4829
定休日:1月1日~1月3日
営業時間:9:30~19:00
塚田水産のWebサイト
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