国分寺市恋ケ窪の藪そばのおでんそば

国分寺市恋ケ窪にある藪そばは連雀通り沿いにある古きよき街のお蕎麦屋さんだ。今回は藪そばでおでんそばを味わった。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(外観)

西武国分寺線の恋ヶ窪駅から北東へ進み、府中街道と交わる場所から連雀通りを東へ進む。駅からおおよそ8分ほどの距離に藪そばがある。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(外観)

外観はいかにも街のお蕎麦屋さんで、昭和の香りを漂わせている。「藪」は更科や砂場と並ぶ蕎麦御三家のひとつだ。神田須田町の「かんだやぶそば」が有名だが、筆者はこれくらい気取っていないほうが好みだ。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(メニュー)

店先にあるメニューにおでんそばがあることを確認する。もちろん下調べをしてから訪問するのだが、きちんと掲載してあると嬉しい気持ちになる。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(内観)

外観に劣らず、店内も昭和の懐かしい雰囲気が漂っている。ご飯物が充実しており、背広姿の常連客たちはかつ丼や親子丼のセットをオーダーしていた。貼り出されたメニューにも「おでんそば」の文字を見つけた。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(メニュー)

さらに念押しで卓上メニューも確認する。予定通りおでんそばをオーダーしたが、ついつい迷う素振りをしてしまうのはなぜだろうか。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そばのおでんそば

しばらくすると、テーブルにおでんそばが運ばれてきた。おでん種はさつま揚げ、ごぼう巻、大根、玉子、こんにゃく、焼きちくわ、結び昆布。薬味は小口切りの長ネギだ。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そばのおでんそば

温かいお蕎麦でありながら、蕎麦の香りもよく喉越しも適度にあって美味しい。蕎麦つゆは鰹出汁の風味が効いていて、かえしはまろやかでおでんによく合っている。ご高齢のご夫婦が厨房に立っていたが、長年の職人の技が生かされているのだろう。

東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5:藪そば(外観)

接客を担当されている女性の方も柔和な物腰で、お蕎麦の美味しさも相まって非常によい食体験を満喫できた。おでん種専門店にも言えることだが、目立たなくても実直に顧客と料理に向き合う姿勢は尊敬に値する。店主の方たちにはお身体を大事にしていただきながら、末長くこの素晴らしい味を提供していただければと思う。

藪そばの基本情報

藪そば
〒185-0014 東京都国分寺市東恋ケ窪6-7-5
042-322-2516
定休日:金曜
営業時間:11:00〜19:00