おのざきの厚揚げソフトかまぼこ

今回は福島県いわき市の「おのざき」が販売する「厚揚げソフトかまぼこ」を紹介しよう。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ

通常の揚げ蒲鉾に比べてふんわりとした食感が特徴の「厚揚げソフトかまぼこ」は、おでんはもちろん、そのまま食べても美味しい商品だ。今回は「おのざき」が提案するアレンジを試しながら味わってみたいと思う。

昔ながらの特殊製法、ソフトな食感の厚揚げソフトかまぼこ

福島県いわき市の「おのざき」は、海産物の販売と飲食店を運営している鮮魚店だ。大正12年(1923年)に創業し、100年以上いわき市で営業を続けてきた。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ

東日本大震災によって福島県をはじめとした東北一帯の水産業は壊滅的な被害に遭い、その後も福島県沖では自由な漁が10年近く制限されてきた。鮮魚を取り扱うおのざきも苦境が続いたが、津波の被害を受けた工場のなかで唯一製造ラインが残っていた「厚揚げソフトかまぼこ(旧寝かせ揚げ)」を首都圏の物産展やイベントで販売したという。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ

いわば復興の希望を象徴する商品であり、結果としてその人気をさらに引きあげることとなった。通常の蒲鉾は「足」と呼ばれる弾力のある食感が特徴だが、厚揚げソフトかまぼこは昔ながらの特殊製法によってふわふわとしたソフトな食感をしている。このため、和洋中どんな味つけにもよく合う。練り物にはすりおろした玉ねぎが混ぜ込まれており、やさしい甘みがある。また、米油など身体にやさしい原料を用いているので、子どもや年配者にもおすすめだ。

アイデア次第でさまざまな味が楽しめるアレンジレシピ

おでんに入れるのはもちろん、そのまま食べても美味しい。今回はおのざきがおすすめするアレンジを3つほど紹介しよう。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ(アレンジ)

おのざきのオンラインストアにはピザソースや柚子胡椒などを用いたアレンジが数多く紹介されているので、ぜひそちらもご覧いただければと思う。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ(すじこ×クリームチーズ)

まずは意外な組み合わせが目を引く、すじことクリームチーズのアレンジ。すじこのしょっぱさとクリームチーズのまろやかさが見事に調和する。

すじことクリームチーズ

この調和に一役買っているのが厚揚げソフトかまぼこだ。個性の強いふたつの食材をやさしく包み込んでくれる。日本酒や白ワインなど、お酒のお供に最適なアレンジだ。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ(パクチー×チリソース)

次はパクチーとチリソースというエスニック風のアレンジだ。東南アジアは魚のすり身を使った料理が多いので、相性は折り紙つきだ。

パクチーとチリソース

より本格的な味を求めるならナンプラーを用いてもいいし、辛いソースをかけてもいい。おのざきではこのアレンジをベトナム風としているが、タイ、ミャンマーなどさまざまな国の味つけを試してみるのも面白い。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ(七味×マヨネーズ)

最後はシンプルにマヨネーズと七味唐辛子の組み合わせだ。定番のアレンジだからこそあとを引く美味しさで、食べ過ぎに要注意だ。

七味とマヨネーズ

七味唐辛子はメーカーによってさまざまなブレンドの商品を揃えているので、いろいろ試してみると面白いだろう。厚揚げソフトかまぼこを炙れば、さらにこのアレンジが活きるかもしれない。

福島県いわき市平字正内町:おのざきの厚揚げソフトかまぼこ

現在おのざきは福島の水産業を盛り上げるべく、4代目の小野崎雄一さんを中心にさまざまな活動に取り組んでいる。震災直後に比べれば状況はよくなっているが、14年経った現在でも課題は山積している。厚揚げソフトかまぼこのような商品を味わいながら、東京に住む私たちも関心を持つことは大変意義があると思う。おのざきの商品はオンラインストア紀ノ国屋などの量販店、日本橋の「日本橋ふくしま館-MIDETTE」などで手に入るので、興味のある方はぜひ利用していただきたい。

おのざきの基本情報

おのざき鮮場やっちゃば平総本店
〒970-8026 福島県いわき市平字正内町80-1
0246-23-4174
営業時間:8:30~19:00
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