三ツ星カップ食堂「和風あじおでん」

今回はトーヨーコーポレーション(トーヨービバレッジ)から発売している三ツ星カップ食堂「和風あじおでん」を紹介しよう。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし、長崎風、静岡風(トーヨーコーポレーション)

電子レンジで温めるだけ、手軽のにおでんを楽しめるだけでなく、災害時、非常時のローリングストックとしても活用できる。

3種類から選べる三ツ星カップ食堂のおでんシリーズ

コロナ禍や昨今の即食の需要を受けて、トーヨービバレッジのグループ会社であるトーヨーコーポレーションは、電子レンジ対応カップで手軽におでんを味わえる「和風だしおでん」を令和2年(2020年)に発売した。翌年には「三ツ星カップ食堂」シリーズが生まれ、おでん以外にチーズリゾットやもつ煮など多種多様なラインナップを展開。おでんは味噌や関西風などバリエーションを増やしていった。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし、長崎風、静岡風(トーヨーコーポレーション)

2024年は和風だしに加え、長崎風、静岡風の3種を展開。パッケージも一新し、よりおでんの美味しさをアピールしている。

コンビニエンスストアなど全国の量販店で購入でき、ローリングストックと呼ばれる食材の備蓄にも活用できる。ローリングストックとは普段から食材を購入しておき、足りなくなったら買い足す備蓄の考え方だ。一定量の備蓄をしながらも消費と購入を行うことで、食材の鮮度を保つメリットがある。

3商品それぞれに、こだわりと工夫がみられる

非常に便利で魅力的な商品だが、実際の味や具材はどうなのだろう。シリーズ3商品をすべて購入して味わってみた。

「三ツ星カップ食堂:おでん」蓋を開けて電子レンジで温める

まずは定番の「和風だしおでん」だ。カップの蓋を点線まではがし、電子レンジに入れて加熱する。500Wでも1分30分程度でできあがる。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし(トーヨーコーポレーション)

蓋を開ければ、汁がたっぷり入ったおでんを堪能できる。具を食べたら汁を残し、熱燗を注いで出汁割りにしてみるのもいいだろう。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし(トーヨーコーポレーション)

大根、玉子、焼ちくわ、こんにゃくといった人気のおでん種が入っている。出汁は焼津産の鰹節と昆布を使用した、おでんの定番の合わせ出汁となる。玉子は電子レンジで爆発しないように串に刺す工夫がみられる。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし(トーヨーコーポレーション)

すっきりとしながらもしっかりと出汁がきいており、各具材にもしっかり染みている。おでん種が4種のためすこし物足りない気もするが、意外と食べ応えがあって小腹を満たすにはじゅうぶんな量だ。ちなみに、前年度は玉子の代わりにさつま揚げとうずら卵2個の組み合わせだった。

「三ツ星カップ食堂:おでん」長崎風(トーヨーコーポレーション)

「長崎風おでん」は焼きあご出汁を使い、甘みのある味わいとなる。具材は大根、玉子、焼ちくわ、こんにゃくに加え、あげだしが入っている。深みと甘みのあるあご出汁をたっぷり吸い込んだあげだしは、じゅわっとうまみがあふれてきて非常に美味しい。

「三ツ星カップ食堂:おでん」静岡風(トーヨーコーポレーション)

フードツーリズムの先駆けとして有名な静岡おでんもラインナップに加わっている。「静岡風おでん」は焼津産鰹節を使用した濃い汁に染まったおでんを楽しめる。大根、こんにゃく、焼ちくわのほかに、静岡おでんには欠かせない黒はんぺんが入っている。

「三ツ星カップ食堂:おでん」静岡風に付属する削り粉

さらに静岡おでんに欠かせない削り粉が付属する。食べる前にひと振りすれば、より深みのある味わいを堪能できる。

「三ツ星カップ食堂:おでん」静岡風に付属する削り粉

削り粉はカップの上に付属する。和風だしと長崎風に比べて若干割高になるが、メーカーのこだわりが感じられて好感が持てる。

「三ツ星カップ食堂:おでん」和風だし、長崎風、静岡風(トーヨーコーポレーション)

近年ますます多様化する食のあり方に、各メーカーはアイデアを搾って新商品を生み出している。おでんも毎年さまざまな商品が発売され、私たち消費者を楽しませてくれる。手づくりが魅力のおでん種専門店と一緒に、即食のおでんもシチュエーションや用途で利用するといいだろう。

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