港区新橋の松美家のおでんそば

サラリーマンの聖地である新橋にもおでんそばは存在する。飲み屋街から少し離れた場所にある松美家(港区新橋5-33-8)でおでんそばを味わった。

東京都港区新橋:松美家

松美家はJR新橋駅から徒歩8分、飲み屋街を抜けた先にある。近くには鹽竈(しおがま)神社があり、落ち着いた雰囲気が漂っている。明治35年(1902年)創業の老舗でありながら、お高くとまっている雰囲気はまったくなく、ビジネスマンや地元民にやさしく寄り添う庶民向けのお蕎麦屋さんだ。しかし、接客がたおやかで丁寧であり、主張せずとも老舗の品格は出るものだなあと思った。

東京都港区新橋:松美家

席についてメニューを眺めると、しっかりと「おでん」の文字が刻まれている。季節の欄ではないので、1年中提供しているものと思われる。

松美家(港区新橋)のおでんそば

厨房では茹でた蕎麦と、別に温められたおでん種を手際よく合わせる作業が確認できる。おでん種と蕎麦だけで構成されたおでんそばは、渋い色味でかっこいい。松美家では長ねぎが添えらている。

松美家(港区新橋)のおでんそば

おでん種はさつま揚げ2種、大根、玉子、こんにゃく、焼きちくわ、結び昆布。2種類のさつま揚げはふわふわのものと通常のものだった。蕎麦つゆは江戸前の濃いつゆで、おでんそばとしてはスタンダードなものだったが、奇をてらわないぶん本来の美味しさが際立つ感じがした。2世代の家族経営と思われるが、会計時に全員からの「ありがとうございました」の言葉に、身も心もあたたまるような気持ちがした。

松美家の基本情報

松美家
〒105-0004 東京都港区新橋5-33-8
03-3431-1217
定休日:日曜
営業時間:11:00~15:00, 17:00~20:30, 土:11:15~14:00