にくまんは南千住周辺のみのローカルのおでん種で、魚のすり身に衣をつけて揚げたもの。
にくまんの発祥は荒川区のジョイフル三ノ輪にあった神崎屋というおでん種やさんといわれている。足立区の西新井が発祥といわれるローカルフード、文化フライ(小麦粉とガムシロを練り合わせたものに衣をつけて揚げ、ソースをかけたもの)を真似て作ったそうで、肉が不足していた戦後復興期に子どもを中心に人気を博したそうだ。正式名称は「フライ」だったが、子どもたちが「にくまん」というあだ名で呼んでいたことにより、その名称が定着したといわれている。神崎屋は店主が体調を崩し、後継者もいなかったことからすでに閉業しているが、いくつかのお店ににくまんの作り方を教えていたそうだ。南千住の蕎麦屋いし井などが扱っているが、今では希少なおでん種になっている。
詳細な記事として「南千住地域限定のおでん種、にくまん」があるので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。
いし井のにくまん
いし井(荒川区荒川二丁目) おでん種:にくまん
丸石蒲鉾店のフライ(にくまん)
丸石蒲鉾店(荒川区荒川二丁目) おでん種:フライ(にくまん)