フランク(フランクフルトソーセージ)は、串ものおでん種の代表的な存在だ。肉厚でありながら、おでん汁がしっかり染み込む。煮込みすぎると皮が裂けたり味が逃げてしまうので、温める程度にするといい。
フランクがおでんに入った由来は不明だが、おでんが家庭で食べられるようなった戦後の高度成長期以降と思われる。餃子や焼売、チーズやソーセージなどが家庭でも手に入りやすくなり、従来のおでんとはかけ離れた食材が用いられるなかで、フランクも同様におでん種として採用されたのではないだろうか。なお、沖縄のおでんにはテビチ(豚足)やソーセージが好まれている。
えびすや蒲鉾店(蓮根)のフランク
えびすや蒲鉾店(蓮根)(板橋区蓮根) おでん種:フランク
蒲吉商店のフランク
蒲吉商店のフランクは食べ応えある太い形状で、安心感の漂う味わい。きめ細かな肉の食感は、高級グルメ嗜好に侵された大人たちの舌に挑戦してきているかと思うほど、シンプルで素朴な味わいだ。
九州屋蒲鉾店のフランク
九州屋蒲鉾店のフランクは噛んだ時のぷつりとした感触と、同時に溢れ出る肉汁がなんともたまらない。手ごろな値段で贅沢な気分を味わうことができる。
増田屋かまぼこ店(綾瀬五丁目)のフランク
増田屋かまぼこ店(綾瀬)のフランクはぎゅっと詰まった肉の美味しさと、ぷりぷりの食感が幸福感を増幅させる。どことなく懐かしい味が素晴らしい。