増田屋蒲鉾店(京成小岩)の変わり種おでん

今回は葛飾区鎌倉で営業する増田屋蒲鉾店(京成小岩)の変わり種おでんを紹介しよう。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 変わり種おでん

増田屋蒲鉾店(京成小岩)はたくさんの種類のおでん種を手づくりしているが、ごぼう巻やうずら巻といった定番物だけでなく変わり種もたくさん取り揃えている。職人の熟練した技術と創意工夫をぜひご自身の舌で体感していただきたい。

都内で最も種類が多いおでん種専門店のひとつ、増田屋蒲鉾店(京成小岩)

増田屋蒲鉾店(京成小岩)の最寄駅である京成本線の京成小岩駅は江戸川区最北端の駅であり、すこし歩くとすぐに葛飾区に入る。

東京都江戸川区北小岩:京成小岩駅北口

北口を出て北上すると、古き良き雰囲気が残る千代田通商店街(千代田通商店会)にたどり着く。この商店街は葛飾区のモデル商店街第一号に認定されている。

東京都葛飾区鎌倉:千代田通商店街

鮮魚店や雑貨店などが立ち並んでおり、道幅も狭くて昭和時代にタイムスリップしたような気分になる。最近はシャッターを閉めるお店が多くなったが、現在も地元の常連客を中心に賑わっている。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

増田屋蒲鉾店(京成小岩)は商店街の最北端で営業している。TVなどで多く取り上げられている有名店であり、東京おでんだねでも何度か記事にさせていただいている。60年以上前に立石の増田屋から暖簾分けで創業し、40年近く同じ場所で営業している。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

店頭で調理するできたておでんは老若男女に人気があり、一年を通して販売されている。暖かい時期でもたくさんの種類が揃うのは嬉しいかぎりだ。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

おでん汁は前日のものを保存して翌日に継ぎ足している。初代店主が配合する鰹節と昆布の出汁はもちろん、大量のおでん種から滲み出た出汁が凝縮されている。詳細は「増田屋蒲鉾店(京成小岩)のできたておでん」の記事をご覧いただきたい。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

おでん種は店内で販売している。5月に入って気温が高くなってきたので冷蔵庫で保管しているそうだ。メニュー表を眺めていると、選びやすいようにわざわざ外に出していただいた。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

気温が低い時期にはショーケースいっぱいにおでん種が並び、圧巻の眺めとなる。揚げ蒲鉾だけで30種類以上となり、都内のおでん種専門店で最も種類が多い店舗のひとつだ。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

気温が高い時期はつくる量を減らしているというが、それでも相当な量だ。たくさんの種類をつくるにはかなりの手間と労力が伴うが、現在も初代店主が手づくりしている。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店

お店の外にもおでん種が並んでいる。チョリソー巻やはんぺん肉詰めなどの変わり種が多く、見ていて飽きることがない。フルラインナップの様子は「増田屋蒲鉾店(京成小岩)のおでん種」の記事をご覧いただきたい。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 変わり種おでん

冬場に比べると夏場は客足が減るというが、暑いときこそおでんを食べたいものだ。冷房で冷えた身体を温めてくれるし、練り物に含まれるタンパク質は夏バテにも効果的だ。冷やしおでんにしても美味しいし、おでんにせずに軽く炙り、生姜醤油やポン酢で食べてもいい。うどんや蕎麦に乗せるものありだ。

それぞれの個性が際立つ、増田屋蒲鉾店(京成小岩)の変わり種

増田屋蒲鉾店(京成小岩)に行くといつもどれにしようか目移りしてしまうのだが、今回は変わり種を中心におでん種を購入した。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店の変わり種おでん

時計回りに12時から、なすの肉づめ、おつまみ揚げ(玉ねぎ、ごぼう、しいたけ、ひじき)、しいたけ肉づめ、しょうが入り、はんぺん肉づめ、チョリソー巻、玉子巻(中央)。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 はんぺん肉づめ

まずは東京おでんだねいち推しのはんぺん肉づめから紹介しよう。刻んだ椎茸を混ぜた挽肉をはんぺんではさみ、油で揚げたこだわりの逸品だ。おでんに入れると、汁が染みたはんぺんと挽肉の肉汁がじゅわっと口の中にあふれる。そのまま食べるときはオーブントースターで軽く温めるといいだろう。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 チョリソー巻

チョリソー巻は巨大なチョリソーが丸ごと1本すり身に包まれている。ぴりっと辛いチョリソーの味わいが食欲をかき立てる。暑い日にこそ食べたいひと品だ。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 しいたけ肉づめ

しいたけ肉づめも挽肉をふんだんに使用し、肉のうまみはもちろん、椎茸の芳香がふわりと漂い極上の味わいを楽しめる。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 なすの肉詰め

なすの肉づめはナスを丸ごと使用している。ほどよく油の吸ったナスと挽肉の食感のコントラストが素晴らしい。生姜や鰹節をかけて食べても美味しいだろう。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 玉子巻

玉子巻は鶏卵が丸ごと入ったおでん種で、長崎では「龍眼(竜眼)」、長崎県平戸市では「アルマド」と呼ばれている。東京では「バクダン」という名前で取り扱うお店も数軒あり、東京ローカルの種だという業界関係者もいる。詳しくは「バクダン(龍眼)という名のおでん種」という記事をご覧いただきたい。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 おつまみ揚げ

おつまみ揚げは名前のとおりおつまみ用として楽しめるが、おでんにしても美味しい。4種類あり、ひじき、玉ねぎ、干し椎茸、ごぼうとなっている。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 おつまみ揚げ(ひじき)

すり身にはこれでもかというくらい刻んだ具材が詰まっていて、それぞれの個性を存分に味わえる。好みで選べばいいが、どれも甲乙つけがたい。今回訪れたときは販売していなかったが、さつまいものおつまみ揚げも存在する。

東京都葛飾区鎌倉 千代田通商店街:増田屋蒲鉾店 しょうが入り

最後に変わり種ではないが、形が可愛かったのでしょうが入りを紹介したいと思う。生姜の入った揚げ蒲鉾は定番ではあるが、ハートの形をしているのは珍しい。さっぱりとした清涼感が素晴らしく、可愛らしい見た目に反して本格的な職人の技を感じることができる。

増田屋蒲鉾店(京成小岩)では、今回紹介した以外にも「お好み揚げ」や「肉ばくだん」などの変わり種が存在する。訪れる日によって商品が少しずつ変わるので、季節を問わず足繁く通うことをおすすめしたい。

増田屋蒲鉾店(京成小岩)の基本情報

増田屋蒲鉾店(京成小岩)
〒125-0053 東京都葛飾区鎌倉4-36-2
03-3658-9653
定休日:日曜、年末年始
営業時間:10:00~18:30
増田屋蒲鉾店(京成小岩)のWebサイト(かつしか商店街サイト)

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