おでん屋台が舞台の小説「おでんオデッセイ」

「ある日、アヒルバス」などで有名な小説家、山本幸久さんの「おでんオデッセイ」の連載が2023年7月11日から始まりました。

山本幸久著「おでんオデッセイ」

練り物店(蒲鉾店)や屋台、さまざまな種類のおでん種が登場する、おでん好きにはたまらない小説となっています。

平成15年(2003年)に「笑う招き猫」で第16回小説すばる新人賞を受賞し、数々の話題作を世に送り出してきた山本幸久さん。2023年7月から実業之日本社が運営する文芸ウェブマガジン「Webジェイノベル」で「おでんオデッセイ」の連載が始まりました。

伊竹市銀座商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。働いていた東京の大手商社を身体を壊し退職して伊竹にUターン、しばらく母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、助成金が出る「伊竹市活き活きプロジェクト」に応募、一年半の準備を経て屋台を開いた。売り上げは上がらず経営は苦しいが、今夜も個性あふれる常連客がやってきて……。あつあつでほふほふのハートウォーミング小説。

あらすじ:実業之日本社が運営する文芸ウェブマガジン「Webジェイノベル」より

東京都足立区千住旭町:小倉商店のできたておでん ちくわぶ

記念すべき第1話のタイトルは「ちくわぶ」。東京ローカルのおでん種が取り上げられているのは非常に興味深いところです。

まだ序盤なので大きな展開はみられませんが、個性的な人物が次々と登場していて、今後どのような人間模様を織りなすのか続きが気になるところです。おでん種も物語に絡んでくると思うので、そのあたりも注目したいと思います。

なお、こちらの作品には東京おでんだねが参考サイトとしてクレジットされています。直接お手伝いをしたわけではなく、ほとんど貢献していないのですが、ご配慮いただき嬉しく思います。

山本幸久著「おでんオデッセイ」

東京おでんだねはおでんや練り物の魅力を多くの方々に伝えるべく活動していますが、小説というかたちで普段とは異なる層にアプローチできるのは喜ばしいことです。また、おでんを抜きにしても心温まる素敵な内容となっているので、多くの方に読んでいただきたいと思います。

「おでんオデッセイ」は「Webジェイノベル」で読むことができるので、ぜひ訪れてみてください(現在は掲載終了)。

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