亀有 佃忠のおでん種

「佃忠(つくちゅう)」は都内で4軒展開するおでん種やさんだ。明治45年に日本橋に創業した老舗、佃新から暖簾分けして独立した。亀有の他に田端銀座、向島の鳩の街通り商店西武池袋本店の地下1階に店舗がある。購入したときの袋には亀有、田端、向島しか記載されていなかったが、印刷が遅れているのかもしれない。

イトーヨーカドー亀有駅前店内にある佃忠の対面販売

亀有 佃忠があるのは葛飾区の亀有。東京の下町として有名なエリアで、賑やかながらのんびりとした雰囲気が漂っている。

亀有駅

漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公の両津勘吉と、麗子、中川の像がある亀有駅南口前(上の写真の右側に小さく見える)。駅を背にして左側にイトーヨーカドー亀有駅前店がある。

イトーヨーカドー亀有駅前店

この店舗の地下1階は食品売り場になっていて、レジの奥に佃忠がある。ずらっと並んだおでん種を挟んで店員さんに好みのものを頼む定番の対面販売が嬉しい。パックになっているものは確かに便利だが、迷いながらひとつずつ選ぶのが楽しいのだ。

店舗の端では調理済みのできたておでんも販売している。通常のおでんマニアならこちらの方が魅力的に感じると思うが、今回は家で調理して楽しむおでん種を紹介していこう。

一味の辛さがツンと鼻に抜けるからし揚げがおすすめ

おでん種はボールやうずら巻、ウインナー巻など定番ものも取り扱えているが、からし揚げや玉葱、大根の葉などオリジナリティあふれるものを中心にチョイスした。

佃忠 亀有 おでん種

上の写真は時計回りに12時から大根の葉、エビ、ボール、玉葱、からし揚げ。

はんぺんは千葉県銚子にある嘉平屋の菊水を仕入れていて、すじは魚(鮫)ではなく牛すじだった。関西の影響があるのか、それとも元々なのか。おでんはルーツを探るのがもっとも困難な食べ物のひとつと言える。おでん汁は正田醤油(綾瀬)のものを販売していた。

佃忠 亀有 おでん

家に帰って早速調理する。大根も購入したので、温めるだけで柔らかいものを食べることができた。魚のすり身はふわっとした食感で、揚げてある表面は美しいきつね色。ボールは大きめで食べ応えがある。オリジナルのおでん種もそれぞれの食材の味が生かされていたが、とりわけからし揚げは一味の辛さがツンと鼻に抜けて美味しかった。

佃忠 亀有 おでんボールのボイル

上の写真は鍋に収まらなかったボールをオーブンでグリルしたもの。完全に呑兵衛のツマミ仕様になった。揚げ蒲鉾は、なんでこんなにお酒に合うのだろう。丸健水産を真似て日本酒におでん汁を加えて飲みながら、グリルしたボールをつまんでへべれけになってしまった。

佃忠の4店は名前は同じだが暖簾分けのため味も異なる。ぜひそれぞれおもむいて違いを確かめてみたい。

西武池袋本店の佃忠は2010年オープン

さて、西武池袋本店の佃忠について情報を入手したので追記しておきたい。

佃忠 亀有 おでん

株式会社そごう・西武のプレスリリースによると、西武池袋本店の佃忠は2010年3月26日開店。百貨店初出店だそうだ。
下記は佃忠についての引用。

明治45年に日本橋で創業し、亀有にのれん分けされたおでんの老舗。
金目、いとより、いしもち、メロ、ぎんだらなど白身の魚をすり身にし、本店の秘伝の油で揚げたおでん種は絶品。今回のオープンに伴い、福さ屋の明太子を使った明太天などを、池袋本店オリジナル商品としてご提供するほか、季節に応じたオリジナル品も順次登場します。

さらに追記となるが、向島店の店主(次男)からお話を伺った。
明治45年に日本橋に創業した老舗「佃新」から暖簾分けして独立し、戦後に亀有に移転した。そして、二代目の息子である三兄弟はそれぞれ亀有、向島、田端で店を持つことになる。さらに、2010年に甥っ子が池袋西武本店で4店目をオープンした。詳しくは佃忠蒲鉾店(向島)の記事をご覧いただきたい。

亀有 佃忠の基本情報

佃忠
〒125-0061 東京都葛飾区亀有3丁目26−1
イトーヨーカドー亀有駅前店 B1F
03-3603-6993
定休日:火
営業時間:10:00〜21:00

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