丸忠かまぼこ店のできたておでん

東京都葛飾区立石の立石仲見世商店街にある丸忠かまぼこ店は併設した飲み屋が人気のおでん種専門店だ。今回はこちらの店頭で販売するできたて調理済みおでんを紹介する。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

丸忠かまぼこ店は「飲兵衛の聖地」といわれる葛飾区立石にあり、古きよき昭和の風情を残す1軒として地域に欠かせない存在となっている。隣にあった「二毛作」というおでん屋さんが移転してから丸忠の看板で飲食業も続け、その味と雰囲気が評判となっている。多くのメディアで取り上げられていて、東京おでんだねがTV出演した際もこちらのおでん種を紹介させていただいた。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

今回は丸忠かまぼこ店で販売するできたて調理済みおでんについて紹介するが、お店についての詳細は「丸忠かまぼこ店のおでん種」という記事で紹介しているのであわせてご覧いただきたい。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

丸忠かまぼこ店に訪れるとまず目を引くのが大きなおでん鍋。お店の左側にあり、12の仕切りに区切られている。前回記事で紹介した九州屋蒲鉾店のおでん鍋とは異なり、それぞれのおでん種が綺麗に整頓されている。

これだけ綺麗に並んでいると見分けがつきやすく、オーダーしやすい。お店の人が作業しやすいように、端から順番に頼んでいく心配りを見せたいものだ。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

おでん汁がたっぷり注がれているが、色は薄めの上品な雰囲気だ。大根やがんもどき、そのほかのおでん種もしっかりと汁を抱き込んでいて美味しそうだ。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

調理済みおでんだけでなく、通常のおでん種もたくさん揃っている。こちらはすべて店内のスペースで作っているそうだ。店主はすでに他界されておかみさんが中心となって営業しているが、揚げ蒲鉾づくりは娘さんが担当している。限られたスペースのなか、おひとりでこれだけのおでん種を手作りするのは大変なことだ。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

おかみさんに新型コロナウイルスの影響を伺ったところ、因果関係は不明だが例年に比べて年末の客足が伸びていないのだそうだ。これは丸忠かまぼこ店にかぎった話ではなく、立石仲見世商店街全体がその傾向にあるようだ。店舗の大半が飲み屋さんなので、やむなく閉業してしまったお店も多いのだという。

葛飾区 立石仲見世商店街

北口の再開発など聖地の魅力が少しずつ削がれていっている印象を受けるが、新型コロナの影響は最小限であってほしいと願うばかりである。

丸忠かまぼこ店の調理済みおでん

帰宅して、丸忠かまぼこ店の調理済みおでんをあたためなおす。今回購入したのは13種類。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店の調理済みおでん

時計回りに12時から、あさり天、もち入りきんちゃく、つみれ、カレーボール、ロールキャベツ、ウインナー巻、タコ、ちくわぶ、焼ちくわ、がんもどき、大根(中央上)、玉子(中央右)、すじ(中央左)。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店の調理済みおでん

お持ち帰り用としておでん汁も一緒にビニール入れてくれるが、上写真のようにこれだけたくさん詰め込んでくれる。おでん鍋に入りきらない場合は出汁割りにしたり、ほかの料理に使うなどして楽しみたい。串もののタコは別に包装してくれた。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店の調理済みおでん

煮詰めないように弱火であたためれば完成。あっという間に本格的なおでんを楽しめる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 あさり天

あさり天は大判なので、半分もしくは4分の1くらいに切って食べるといいだろう。そのまま食べるのも美味しいが、おでん汁に入れてくったりとした状態のものを食べると違った味わいを楽しめる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 もち入りきんちゃく

もち入りきんちゃくはお餅がおでん汁に溶け合って優しい味わいとなっている。巾着を割るとたっぷりのおでん汁が溢れてくる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 つみれ

つみれはジューシーなイワシの味わいが楽しめる。おでん汁によって柔らかな風味となって食べやすい。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 カレーボール

カレーボールはしっかりとカレー粉の香りが詰まっていてよいアクセントとなっている。3個1串での販売となっている。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 ロールキャベツ

ロールキャベツは溶けてしまいそうなほどに柔らかだ。ひと口サイズで食べやすくなっている。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 ウインナー巻

ウインナー巻は定番の美味しさ。しっかりと味のついたウインナーとおでん汁によってまろやかになった魚のすり身の味とのコントラストがとてもいい。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 タコ

タコはしっかりとうまみが詰まっていて、噛むほどに美味しさが広がる。ぷりっとした食感が最高に美味い。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 ちくわぶ

ちくわぶはくたくたにならず、ほどよい柔らかさに仕上がっている。小麦の味わいがとても優しい。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 焼ちくわ

焼ちくわはイゲタ沼田焼竹輪工場(青森)のものだ。肉厚でほどよい弾力があり、煮込んでも魚のうまみがしっかりと残っている。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 がんもどき

がんもどきはたっぷりとおでん汁を抱き込んでいて、口に含むとおでん汁と豆腐のうまみが混じり合ってとても美味しい。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 大根

大根は中までしっかり味が染み込んでいて、全体が透明色だ。厚さもちょうどよく、贅沢な食感を楽しむことができる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 玉子

玉子は大玉のものを使用していて、通常のものよりもふたまわりくらい大きい。半分にすると黄身がたっぷり入っていることがわかる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店のおでん種 すじ

すじはしっかりとした食感を残しつつ、おでん汁をしっかりと吸い込んでいる。

葛飾区 立石仲見世商店街:丸忠かまぼこ店

年末の忙しい時期、手軽に本格的な味わいを楽しめるおでん種専門店の調理済みおでんは頼もしい味方になる。今年は比較的空いているようなので、ぜひ立石に立ち寄って丸忠かまぼこ店のおでんを購入し、あたたかな年越しを迎えてほしい。

丸忠かまぼこ店の基本情報

丸忠かまぼこ店(おでんの丸忠)
〒124-0012 東京都葛飾区立石1-19-2
03-3696-6788
定休日:木曜日・第3水曜日
営業時間:11:00~19:00(飲み屋のおでんの丸忠は15:00~22:00)

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