えびすや蒲鉾店(練馬)が2020年1月閉業

練馬区唯一のおでん種専門店、練馬区北町一丁目にあるえびすや蒲鉾店が2020年1月6日に閉業した。約60年の歴史を持ち、ほかのおでん種やさんにも影響を与えた老舗が暖簾を下ろすのは残念でならない。

東京都練馬区北町一丁目 北一商店街:えびすや蒲鉾店(2020年1月6日閉業)

新年が明けた1月某日。みっちーさんという方から東京おでんだねのTwitterアカウントにメンションでえびすや蒲鉾店が閉業したという情報提供をいただいた。お店のシャッターの貼り紙の写真には、2020年1月6日に閉業との文字が確認できた。

東京都練馬区北町一丁目 北一商店街:えびすや蒲鉾店(2020年1月6日閉業)

東京おでんだねは2018年12月に訪れて記事にしている。えびすや蒲鉾店は職人気質の店主と世話好きのおかみさんのおふたりが営業し、長年磨き続けた技術に裏付けされた確かな品質のおでん種を提供するお店だった。板橋区蓮根の蓮根中央商店会には暖簾分けされた同名のお店があり、初代、二代目とこちらのお店で修行していた。また、蓮根のほかに板橋宿の下赤塚、練馬の北町八丁目、埼玉県の鶴瀬にも暖簾分けしたお店があったそうだ。さらに起源をたどると中野(野方)にあった九州屋に繋がるという。

東京都練馬区北町一丁目 北一商店街:えびすや蒲鉾店(2020年1月6日閉業)

閉業は健康上の理由とのことだが、店主がご高齢のため致し方ないだろう。なお、文京区大塚の栄屋蒲鉾店も2020年3月に閉業する。おでん種専門店は冬場、特に年末が最盛期なので、春になったら閉業するお店が多い。店主は圧倒的に70代以上が多く、後継者も少ないため毎年平均3〜4店舗閉業している。

東京都練馬区北町一丁目 北一商店街:えびすや蒲鉾店のおでん

おでん種専門店の作るおでん種はお店によって個性があるので、なくなると二度と同じ味を楽しむことができない。非常に残念でならないが、店主やおかみさんはご無理をせずにお身体を大事にしていただきたい。暑さ寒さを厭わずお客さんを第一に考えてこれまで美味しいおでん種を提供していただいたことに感謝したいと思う。

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