平澤かまぼこ王子駅前店2024

おでんの立ち飲み店として有名な「平澤かまぼこ 王子駅前店」。25年以上の歴史がある人気店だが、今回は2024年の近況を紹介したいと思う。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

せんべろ界隈でも人気の平澤かまぼこ 王子駅前店は、店主が変わってもお店の雰囲気やおでんの味は変わっていない。新しい店主の故郷の味であるネパールカレーも加わって、ますます魅力的なお店となっている。

大きなおでん鍋が迎えてくれる立ち飲み有名店、平澤かまぼこ 王子駅前店

北区の王子駅の目の前にある平澤かまぼこ 王子駅前店。25年以上の歴史があり、地元だけでなく立ち飲みマニアにも知られる有名店だ。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店(外観)

北区神谷にある平澤蒲鉾店の二代目店主である平澤慶彦さんが平成11年(1999年)に始め、現在は以前からお店で働いていたネパール人のラマ・プスカルさんにお店を譲っている。おでんの種は引き続き、平澤さんが作り続けている。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

お店の入口には大きな鍋があり、たっぷりの汁でおでんが煮込まれている。寒い時期には湯気がもうもうと立ち込め、人々は次々と店内に誘い込まれる。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

店内は奥に細長く、10名ほどが入れば満席となる。回転は早いので待てばすぐに案内されるが、ゆったり楽しみたいなら開店すぐに訪れるといいだろう。以前は午前10時開店だったが、現在は11時に変更されている。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

壁には味わいのあるメニューが並んでいる。これらは先代の時代に貼られたものだ。おでんはもとより、かまぼこ、にこごりなど、蒲鉾店らしいラインナップが揃っている。

席を確保したら、早速飲み物と料理を注文しよう。平澤かまぼこではオーダーごとに支払いを済ませる都度精算となる。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店:おでん

食べたいおでん種を伝えると、店主が鍋から皿によそってくれる。日本酒は北区の酒造である小山酒造の「丸眞正宗」だ。小山酒造は2018年に廃業したが、現在は遠縁の小山本家酒造が継承している。赤羽の丸健水産でも扱っており、おでんによく合う。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

どのおでん種もおすすめだが、なかでもはんぺんは必ず味わってほしい。アオザメとヨシキリザメを使った手づくりのもので、東京のおでん種専門店でも作っているお店は限定される。ふわり、ぷちぷちときめ細やかな舌触りだが、すり身のうまみもしっかりしている。このはんぺんについては「平澤蒲鉾店のできたておでん」の記事で詳しく紹介している。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店:かまぼこ

おでん以外の料理も味わっていこう。かまぼこは茹で蒲鉾となっており、一般的な蒸し蒲鉾とは異なり魚のすじのような食感となる。わさびと醤油でいただく、板わさスタイルで提供される。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店:煮こごり

煮こごりは冬季限定のおつまみだ。サメを原料としており、東京のおでん種専門店では平澤蒲鉾店を含め、数軒でしか作られていない。ぷるぷるとしたゼラチン質の喉越しは格別で、とりわけ日本酒との相性は抜群だ。サメの煮こごりについては「東京のおでん種やさんの煮こごり」の記事を参考にしてもらいたい。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店:チキンカレー

ネパール人の店主に代替わりしたことで加わったのはチキンカレーだ。さまざまなスパイスの香りに食欲をそそられるが、辛さは控えめで食べやすい。柔らかい鶏肉はうまみとともに口の中でほどけていく。手頃なサイズなので胃にも優しく、ほかの料理と一緒に楽しめる。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

東京おでんだねが初めてこのお店を紹介したのは、まだ先代の平澤さんが営業していた2020年だった。そこから店主が代わり、新型コロナウイルスの流行もあって、お店もさまざまな変化があったと思う。しかし、久しぶりに訪れてみると、ほっとする雰囲気や本格的な味はそのまま残っていた。

東京都北区岸町:平澤かまぼこ 王子駅前店

ネパール人の店主の作るチキンカレーも最高に美味しかったし、今後も新たなメニューが加わることを期待したい。新旧それぞれの魅力が融合し、いつまでも愛され続けるお店でいてほしいと思う。

平澤かまぼこ 王子駅前店の基本情報

平澤かまぼこ 王子駅前店
〒114-0021 東京都北区岸町1-1-10 NUビル1階
03-5924-3773
定休日:月曜
営業時間:火〜金:11:00~22:30(L.O.22:00), 土日祝:11:00~21:00(L.O.20:30)
平澤かまぼこ 王子駅前店のInstagram

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