丸健水産の立ち飲みおでん

丸健水産は立ち飲みができるおでん種やさんとして有名な北区赤羽を代表する名店だ。とりわけ、日本酒をおでん汁で割った「だし割り」が人気で、手作りのおでん種とともにその味を求めて各地から多くの人々が足を運んでいる。

東京都北区赤羽:丸健水産

東京おでんだねでは以前にも丸健水産を紹介したが、そちらはおでん種専門店としての記事だったので、今回は立ち飲みの様子を簡単にレポートしたいと思う。すでにブログやグルメサイトなど多くのメディアで紹介されているので、詳細はそれらを参考にするといいだろう。

おでんとだし割りが評判の丸健水産

JR赤羽駅東口から横断歩道を渡ってすぐのところにある赤羽一番街商店街。東京を代表する飲み屋街として、全国区の知名度を誇る人気スポットだ。

メインストリートと並行する一番街シルクロードは、古めかしいアーケードが戦後当時の風情を漂わせており非常に魅力的な通りとなっている。週末になると日の傾く前からお酒を楽しむ人々で賑わっているが、おじさん世代の数が年々減り、ほとんど若者ばかりとなっている。

新型コロナウイルスの影響はどうかと思ってひさしぶりに足を運んでみたが、お店の前で客引きする店員さんの数が増えたくらいでいつもの活気が戻ってきているようだった。

東京都北区赤羽:丸健水産

さて、お目当ての丸健水産だが、こちらも相変わらずの盛況ぶり。立ち飲みを待つ人の列は途切れることなく、次々と人が並んでいた。なお、列は近隣に配慮して一定人数に制限しているため、並べない場合は時間をおいて訪れたほうがいいだろう。待ち時間が少ない平日、週末なら午前中がおすすめだ。

東京都北区赤羽:丸健水産

丸健水産はほかのお店よりも人が集まるため、新型コロナ対策を徹底している。まず、席につく前にアルコール消毒をするようにうながされ、滞在時間は15〜20分以内に制限されている(以前は30分以内)。テーブル配置も以前より余裕をもたせているようだ。

東京都北区赤羽:丸健水産 メニュー

丸健水産の本業は蒲鉾づくりであり、はんぺんが農林水産省長官賞を受賞するなど品質も保障付きである。立ち飲みメニューで揚げ蒲鉾の種類が豊富なのはそのためだ。ちなみに創業は昭和32年(1957年)、立ち飲みは2代目店主の代からはじめるようになった。

メニューにはお酒の持ち込みなど禁止事項が記載されているのでよく読んでおこう。丸健水産はあくまでもおでん種やさんであり、一般的な立ち飲み屋ではない。酔い潰れるようなマナーの悪いお客さんは歓迎していない(そんな客はどんな店でもお断りだが)。

時間に余裕がない方は、お持ち帰りを申し出ると優先してくれるので店員さんに声をかけてみよう。また、赤羽周辺であれば配達サービスも利用できる。

東京都北区赤羽:丸健水産のおでん

メニューを眺めながら、しばらく列で待つこと数十分。カウンターでオーダーと支払いを済ませると、いよいよ立ち飲み席に案内される。オーダーしたのは1番人気のスタミナ揚げ、大根、玉子、ちくわぶ、つみれ、厚揚げ、昆布。残念ながらはんぺんは売り切れだった。

東京都北区赤羽:丸健水産のおでん

継ぎ足しのおでん汁で煮込んだおでん種たち。スタンダードな昆布と鰹の合わせ出汁ながら、いくつものおでん種の旨味が混ざった複雑かつ透き通った味と香り。
スタミナ揚げはニラともやしが入っており、力がみなぎる美味しさだ。黒ごまの香りも素晴らしい。ちくわぶは同じ赤羽エリアの川口屋のもの。このちくわぶはちくわぶ料理研究家の丸山晶代さんもお墨付きの逸品。東京おでんだねの筆者も「超(スーパー)ちくわぶ」と称するほどお気に入りだ。

東京都北区赤羽:丸健水産の日本酒「マルカップ」

合わせるお酒は北区の酒造である小山酒造の「丸眞正宗」。小山酒造は2018年に廃業したが、現在は遠縁の小山本家酒造が継承している。王子の平澤かまぼこ 王子駅前店でも扱っている。すっきりとしながらも日本酒の旨味がしっかり残っていて、常温でも冷やしても美味しい。

東京都北区赤羽:丸健水産のだし割り

しかし、常温か冷酒かを選ぶなら、迷わず常温を選ぼう。その理由は丸健水産の名物「だし割り」にある。だし割りとは日本酒におでん汁を加えた物で、丸健水産では50ccほど残した日本酒をカウンターに持っていくと、おでん汁をカップに加えて七味唐辛子をかけてくれるのだ(50円)。これが癖になる美味しさで、丸健水産の名物となっている。筆者は50ccより少し多め、カップ半分ほどでだし割りにしてもらっている。日本酒の主張が強めなので、飲兵衛にはおすすめだ。

東京都北区赤羽:丸浩

丸健水産の立ち飲み文化を築き上げた2代目店主は、現在一番街シルクロードの近くで丸浩(まるこう、北区赤羽1-27-8)というおでん居酒屋を経営している。観光色が強くなり、目まぐるしく入れ替わるお客さんとじゅうぶんなコミュニケーションができなくなったことがきっかけでこのお店を創業したという。予約や入店待ちの列を作らず、ふらっと入れる環境にしているという。丸健水産とは異なり、揚げ蒲鉾は少なめとなっているが、こだわりのおでん種を取り揃えている。詳しくはこちらの記事(NACORD:超人気店からの独立 行列を作らない赤羽「丸浩」の原点回帰)を参考にしていただきたい。

東京都北区赤羽:丸健水産のおでん種

丸健水産の立ち飲みは東京メトロの石原さとみさんのCMでいっそう火がつき、常時行列をつくるようになった。赤羽一番街の雰囲気を味わうには最高だが、おでん種を購入してゆっくり家で楽しむ方法もある。この場合はほとんど並ばなくてよいので、立ち飲みで味をしめたのなら、ぜひおでん種の購入も挑戦してもらいたい。

丸健水産の基本情報

丸健水産
〒115-0045 東京都北区赤羽1-22−8
03-3901-6676
定休日:水曜日
営業時間:10:30〜19:00(平日)、10:30〜19:00(土日祝)

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