おでんのリメイクカレーと炊き込みごはん

余ったおでんのリメイク料理としてもっともポピュラーなのがカレーと炊き込みごはんだ。今回は東京のおでん種専門店のおでん種を利用して、手軽にできる2つのリメイク料理を作ってみたいと思う。

おでんリメイク料理:おでんカレー

おでん種専門店はたくさんの種類を揃えているのが魅力だが、ついつい大量に買い込んでしまう。とくに家族が多い場合は喧嘩しないようにと同じ種類のものを複数購入してしまい、結果的に余らせてしまう場合がある。もちろん、2日目のおでんは味が深まり最高に美味しいのだが、飽きられてしまう場合もある。

こんなとき、役に立つのがおでんを利用したリメイク料理だ。TVだけでなくインターネットやSNSでも盛んに取り上げられており、創意工夫を凝らしたメニューも豊富に揃っている。みなさんにはそれらを参考にしていただきたいと思うが、東京おでんだねでも挑戦してみたので紹介したいと思う。

おでんのカレーに挑戦

数あるおでんのリメイク料理のなかでもっともポピュラーなのがカレーだ。カレーは子どもを中心に万人に受け入れられるメニューであり、香辛料には食欲増進の効果もある。また、なんといっても手軽なのだ。TVで紹介したことで一躍おでんリメイクの定番となった。

おでんリメイク料理:おでんカレー

材料は余ったおでん、カレールー、玉ねぎ、そのほかお好みの野菜。おでんは出汁が鰹+昆布なので和風仕立てのほうが相性がよいと考え、レンコン、舞茸といった渋い食材をチョイスした。おそらくなにを入れても美味しいと思うので、ご家庭の好みに合わせるといいだろう。おでん種も具材になるので、野菜は2、3種類でじゅうぶんだ。ちなみにおでんは立石の丸忠かまぼこ店のものを利用している。

作り方はほとんど普通のカレーと同じ。鍋に植物油を少々加えて、みじん切りした玉ねぎを弱火でじっくり炒めて飴色にする。
野菜はひと口大に切り、適度に炒めておく。おでん種も野菜と同じくらいに切っておく。

おでんリメイク料理

玉ねぎと野菜を入れた鍋におでん汁と水を加え、10分前後煮込む。野菜に火が通ったらおでん種を加え、カレールーも投入して、ふたをせずにさらに5分ほど煮る。とろみが足りないと感じる場合は小麦粉(薄力粉)か片栗粉を少しずつ入れて調整しよう。もちろん、焦げ付かないように様子をみながらかき混ぜる。

ポイントとしては、出汁の代わりとなるおでん汁の調整だ。おでんカレーはしょっぱいという意見が散見されるが、これはおでん汁自体の塩加減による。市販のカレールーはそのまま投入してもじゅうぶん美味しくなるように調整されているので、濃いおでん汁に合わせるとしょっぱくなるのだ。

味を確かめておでん汁が少々しょっぱいと感じるのであれば、水を足してあげよう。ちなみに今回は3分の2ほど水を足した。雰囲気としては通常のだし汁に塩気を若干感じる程度がよいと思う。水を入れると旨味が薄まるという意見もあるが、あまり神経質にならなくてもいいだろう(ちなみに上写真は水を入れる前の状態)。

おでんリメイク料理:おでんカレー

完成したらごはんと一緒にいただこう。おでんの出汁がきいたお蕎麦屋さん風のカレーとなるが、驚くべきは具材となったおでん種の味だ。とってもまろやかで甘みがあり、カレーの辛さとあいまってふくよかな味わいとなる。揚げ蒲鉾や焼ちくわはもとより、大根、ちくわぶも甘みが増している。それでもそれぞれの個性は失っておらず、さまざまな味わいが舌を満足させてくれる。おでんとカレーはよく合うという新発見だ。

阿部善商店:グリーンカレーおでん

なお、リメイクの主旨から外れてしまうが、宮城県塩竈の阿部善商店のグリーンカレーおでんを紹介しておきたい。仙台おでんや松島おでん、赤羽の川口屋とコラボした東京ちくわぶなど多彩な商品を提案する阿部善商店の意欲作で、グリーンカレースープ仕立てのおでんなのだ。

阿部善商店:グリーンカレーおでん

正直、最初にパッケージを目にしたときに「本当に美味しいのだろうか」と疑問に思っていたが、これはかなり美味しい。タイ国政府公認の「タイ・セレクト」認定レストランであるThaChang(仙台の有名店)が監修しているだけあり、深みのある本場のグリーンカレーの味わいを楽しめる。また、おでん種からの出汁もまろやかに絡みあって、それぞれの味を引き立てあっている。

おでんの炊き込みごはんに挑戦

さて、お次はおでんを利用した炊き込みごはんに挑戦したいと思う。こちらもカレー同様にポピュラーなリメイク料理となっている。おでん汁でごはんを炊くこと自体は以前「おでんの茶飯・とうめしの作り方」という記事で茶飯として紹介したが、今回は余ったおでん種も一緒に炊き込んでみたいと思う。

おでんリメイク料理:おでん炊き込みごはん(茶飯)

材料は余ったおでんとお米のほかに、好みでこんにゃくや油揚げ、干し椎茸などを用意する。おでん種だけでもじゅうぶん満足できる仕上がりになるので、このあたりは省略してもいいだろう。

お米は通常の手順と一緒で、研いでから水につけておけばいい。
おでん種、そのほかの具材は小さめに切っておく。
水のほかにおでん汁を3分の1ほど釜に加え、炊飯器のスイッチを押せば完了。

おでんリメイク料理:おでん炊き込みごはん(茶飯)

ポイントはカレーと同じようにおでん汁の味の濃さによって水の量を加減するくらいで、たいした下ごしらえも必要ない。炊飯が終わればすぐに美味しい炊き込みごはんができあがる。

おでんリメイク料理:おでん炊き込みごはん(茶飯)

茶碗に盛ったあとに炒りごまを散りばめるなどアレンジを加えるとさらに美味しくなる。おにぎりにしてお弁当に入れてもいいし、手軽かつ応用がきく料理だ。出汁の風味がほのかに漂うごはんも美味しいが、おでん種のまろやかな味わいがカレーと同様に感動的な美味しさだ。

ちなみに、こちらも阿部善商店から「茶めしの素 おでん専用ごはん」という商品が販売されている。どちらかというとおでんと一緒に食べるときに使うものだが、この商品でおでんを作ってから残り汁を炊き込みごはんに利用しても美味しい。

東京おでんだねの筆者は2日目でも3日目でも、じゅうぶん美味しくおでんを楽しめる。また、そのものが素晴らしい食材のおでん種を別の料理に変えてしまうのはなにごとかと当初は思っていた。しかし、実際に作ってみるとおでん種の持ち味がしっかり生かされていて、別料理としての美味しさを引き出すことができた。かたよった見方で料理や物事を判断せず、なんでも挑戦してみるという姿勢は忘れたくないものだ。

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