さつま揚げは、魚肉のすり身を揚げたものであり、いわゆるおでんの練り物はほぼ全てさつま揚げに分類される。おでん種の世界では、練り物以外の具材を多用せず、シンプルに平たく揚げたものを指すことが多い。つまりは王道ということか。
丸佐かまぼこ店(荏原中延)のさつま揚げ
丸佐かまぼこ店(荏原中延)のさつま揚げはふんわりとした魚のすり身の食感が印象的だ。しっかりと弾力もあり、噛むごとに魚のうまみを楽しめる。
丸佐かまぼこ店(荏原中延)(品川区荏原中延) おでん種:さつま揚げ
太洋かまぼこのさつま揚げ
太洋かまぼこのさつま揚げは手頃な大きさで食べやすい。すり身は密度が高く、なめらかな舌触りが特徴だ。
桧山水産(東新小岩)のさつま揚
桧山水産(東新小岩)のさつま揚は厚みがあるのでモチっとした食感を堪能できる。
マルイシ増英のさつま揚げ
マルイシ増英のさつま揚げはシンプルながら、魚本来のうまみを楽しめる。スケトウダラ、マグロ、エソが使われている。
八幡屋のさつま揚
八幡屋のさつま揚はたくさんの人参が入っている。さつま揚げというと具材がなにも入っていないプレーンなものが一般的だが、このさつま揚げは人参の甘みが前面に押し出されていて新鮮な味わいだ。
梅屋蒲鉾店のさつま揚げ(大)
梅屋蒲鉾店のさつま揚げ(大)はもちっとしながらふわっと柔らかく、口のなかでとろけるようだ。
梅屋蒲鉾店のさつま揚げ(小)
梅屋蒲鉾店のさつま揚げ(小)は大きさが手頃で、もちもちのさつま揚げを気軽に堪能できる。
蒲眞のさつまあげ
蒲眞の魚のすり身は安易にふわふわにはせず、適度な弾力を残しながらも柔らかい。魚のうまみがじわっと広がり、初代店主の熟練の技を感じる。
平澤蒲鉾店のさつま揚
平澤蒲鉾店のさつま揚は魚のすり身の味をじっくり堪能できる。第一印象は淡白なのだが、噛めば噛むほど魚のうまみがにじみ出てくる。
神茂のさつま揚
神茂のさつま揚は戦後当時の製法を踏襲し、黒ごまと人参、アジの量を増やし、おでんにした時に味がしみやすくなっているという。
丸石蒲鉾店のさつま揚
丸石蒲鉾店のさつま揚は少し小振りに作られていて、口に運びやすい大きさだ。こちらもシンプルに練り物の味を楽しめる。
柳屋蒲鉾店のさつま揚
柳屋蒲鉾店のさつま揚はゴマが散りばめられていて、すり身の味を引き立てるアクセントとなっている。
増田屋蒲鉾店(西巣鴨)のサツマ揚
増田屋蒲鉾店(西巣鴨)のサツマ揚もシンプルなおでん種で、個性豊かな他のおでん種の中で名脇役を演じている。しかし、シンプルに魚肉のうまみを味わうなら、このおでん種にかなうものはない。