東京おでんだねの閲覧傾向

東京おでんだねは2018年10月から活動しており、東京のおでん種専門店の紹介を中心にさまざまな記事を掲載してきた。今回はGoogle アナリティクスによるサイトの閲覧データから、人気記事の傾向などを紹介したい。

成長を続ける東京おでんだね

2018年10月から約2年。3年目を迎えた東京おでんだねは記事の総数が130を数えるまでになった。さらに他のページを加えると300ページにおよぶ。TVなどのメディアで紹介されることもあって、アクセス数は順調に伸びている。

東京おでんだねページビュー推移(2018年10月-2021年1月)
東京おでんだねページビュー推移(2018年10月-2021年1月)クリックして拡大

上の図は2018年10月から2021年1月までのページビューの推移だ(ページビュー数は非公表)。おでんの季節である9月から2月にかけて大きく伸張していることがわかる。暖かい季節になると急激にアクセスが減るが、前の年の同時期よりも増えていることがわかる。これはサイト内の記事が増えたり、アクセスするユーザが増えることで検索サイトでの表示順位が高くなり、そこからの流入が増えるためだ。

平均して前年比1.5倍程度の成長率だが、東京限定のローカルの情報を扱っていることもあり今後は鈍化していくのではないかと思っている。

ちなみに、2020年2月にページビューが増えているのは、他メディアで取り上げられたことによる。

白滝の結び方をはじめとした調理方法の記事が人気

次に、アクセス数の多いページを見ていこう。下の図はページ別ページビューと検索クエリのトップ10を記載している。

東京おでんだねページ別ページビュー・検索クエリトップ10(2018年10月-2021年1月)
東京おでんだねページ別ページビュー・検索クエリトップ10(2018年10月-2021年1月)クリックして拡大

1番ページビューが多いのがトップページ、その次がおでん種専門店のカテゴリページ。注目は3位の「おでんの白滝の結び方・巻き方」だ。検索クエリは簡単にいうと「東京おでんだねサイトに訪れるきっかけとなった検索サイト(Google)での検索ワード」のことを意味するが、白滝の結び方に関するキーワードがたくさん並んでいる。

おでんの白滝の結び方・巻き方

白滝の結び方に関しては、他のサイトや動画でわかりやすく解説しているものが少ない。決定版を作るくらいの気持ちで記事を書いたのが功を奏したようだ。また、白滝はさまざまな料理で使われるので、おでん以外のユーザからも支持を得ることができたのだろう。

おでんのシミシミ大根の作り方

白滝のほか、こんにゃくやちくわぶ、大根に関する検索クエリも多く、記事の閲覧も多い。おでん種は専門店でなくても手に入るので、調理方法のほうがニーズが高いのだと思う。

とうめしの作り方(完成)

ハウツー系なら、このほかに「おでんの玉子・半熟玉子の作り方」や「おでんの茶飯・とうめしの作り方」、「おでんのもち巾着の調理方法」などの記事もある。「レシピ・調理方法」のタグで一覧が表示されるのでぜひご覧いただきたい。

東京都世田谷区世田谷:や亀やのおでん種

おでん種専門店でいうと世田谷区が人気だ。とりわけ世田谷駅にあるや亀や、さらにその近くにあるよね屋に注目が集まっている。トップ10外になるが、2019年4月に閉業したおがわ屋についてもアクセス数が多い。そのほかには目黒区目黒本町の柳屋蒲鉾店、品川区荏原中延の丸佐かまぼこ店、荒川区荒川二丁目の丸石蒲鉾店、江東区北砂の増英蒲鉾店などのアクセスも多い。メディア露出が少ないお店もすべて記事にしているので、あわせて見てもらえたら嬉しく思う。

東京のおでん種専門店の餃子巻

揚げ蒲鉾のおでん種では餃子巻にも注目が集まっている。Twitterなどでは会話のやりとりのなかで餃子巻が話題にあがり、一方が知らないと「これだよ」と言って東京おでんだねのページが紹介される。「おでん種カタログ」はおでん種を1ページずつ掲載する図鑑のような構成になっているが、カレーボール魚のすじなども餃子巻のような使われ方をされる。

埼玉県さいたま市浦和区高砂:浦和増田屋

一方で東京おでんだねの筆者が力を入れている歴史ものや調査もの、提言などのページはマニアックすぎて閲覧数が少ない。一般的な調べものとは異なる切り口なので検索にひっかからないという理由もあるが、筆者はそれでかまわないと思っている。興味がある人にとってはなによりの資料になると思うし、筆者自身が書いていて楽しいからだ。

お店の方々や読者が応援してくれるおかげで、東京おでんだねは着実に成長を続けている。この活動を通して多くの人たちが東京のおでん種やさんに足を運び、その魅力を知ってもらえたら幸いだ。

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